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呑んだら乗るな!

明日は当社の忘年会であります。毎年30人~40人の関係者様にご出席して頂いて、そこそこ盛大にとり行われるのであります。。毎年、忘年会が参りますと、「ああ、今年ももう終わりか!」などと思うのでありますが、歳を重ねるばかりで、来年こそは!・・と、反省会のようになってしまうのは何故でありましょう?

さて、忘年会というのは、その年の労苦をねぎらう意味で、どちらの会社でも行われるわけでありますが、昨今、(いや随分昔からではありますが、)飲酒運転に対する法や世の中の眼は、大変厳しいものがございます。運転していなくても、飲酒運転者と同乗しましただけで、数十万円の罰金であります。「呑んだら乗るな!乗るなら呑むな!」この標語は余りにも有名で、今時、小学生でも周知であります。・・・にもかかわらず、飲酒運転は無くなりません。

それどころか、警察署長さんが、自分の部下に飲酒検問で摘発されるとか、学校の先生が酒の席で、セクハラをするとか、最近では、金メダリストの元柔道選手が、教え子の未成年者に大酒を呑ませ、ベットで寝技指導するなんざ、栄光への架け橋とでも言うのでありましょうか?当人は「合意」だったとおっしゃておりますが、「強引」の間違いでは?

このようにお酒で失敗や失態は、皆様も、1度や2度ご経験があるとは思いますが、日本人はお酒につきまして、大変、大変、寛大な国民であります。例えばお正月、おとそと称しまして、子供にもお酒を呑ませますし、酒の席では、やらかしてしまいましても、なんとかセーフになったりしちゃうもんであります。私が小学生の時も、親父が「お正月だから」と、おちょこに少量ですが、毎年呑まされた記憶がございます。(あの頃は、なんでこんなに不味いもの大人はおいしいと言って呑むのか?はなはだ疑問ではありましたが、いつしか私も肝臓疾患に悩まされるようになっておりました。)

じゃあ何故?お酒に寛大か?でありますが、例えば、フランスでは小学生の頃から、食事にはミネラルウォーターのようにワインを呑みますし、ドイツでは友人との挨拶代わりにビールを呑みます。ところが日本では、お酒は神聖なものとされ、冠婚葬祭、節目、節目に身体を清めるために呑むという意味がございます。そういう意味では、私なんか毎日が節目でありますから、たとえ肝臓が肥大し、腎臓が浅黒くなり、心臓が燻ぶりましても、みそぎは欠かせないわけでありますが・・・。

「おれの酒が呑めねえのか?」などと、勧められたお酒を、断ろうものなら、相手との友好関係にさえ、ひびが入るというものであります。もっともこの程度で済めばいいのでありますが、いつしか殴り合いや罵り合いが始まり、翌日気付くと、手や足の骨までひびが入ってたり致しますので、皆様くれぐれもお気をつけ下さい。

このように、嫌でも何でも、その席にいる限り呑まないわけにはいかないのが日本人でありまして、たとえ「ウコンの力」を借りようとも、どなたの呼気からもアルコールは検知されるのであります。

そんなわけでありまして、私は声を大にして、特に某金メダリストに言いたいのであります・・・・

「呑んだらのるな!」

不動産部   加藤一史


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