山中伸弥氏
まだ21世紀が始まったばかりでありますが、まったくもって世も末であります。
昨日あたりのニュースを観ておりますと、横領を取り締まっていた警視庁警視が横領で逮捕されたり、元警視だった男が近隣トラブルで殺人を犯し、立てこもった挙句自殺したり、はたまた、江戸川区で女性を殺害した男は、わざわざ名東区に来て自殺しております。
昔むかし、ミイラ取りがミイラになったりしたのは、聞いたことはございますが、いつの世の中も、忘れた頃に、その類が出現するものであります。
自慢じゃありませんが、生まれてこの方「死ぬ気」で何かをした記憶がございませんので、自殺までして他人様を殺める人間の気が知れないわけであります。
それでも殺したい程、頭にくることは、人間誰しもございます。私なんぞ女房に対しては、しょっちゅうですし、女房も私に対しましてはおそらくそうでありましょう?
例えば、たまの休日二度寝を楽しんでおりますと、耳元でゴォゴォと掃除機の音がしてきた日には、思わず「死ね!」と口走ってしまうのであります。
メタボ予防で「よーし今日から毎朝ジョギングをするぞ!」と宣言してしまって、三日坊主で終わった日には、一言「やっぱりね。」と軽くあしらわれてしまったりしますと、死ぬほど頭にくるわけであります。
このように、日常にカァっとくる場面は必ず潜んでいるわけでありますが、自らの命に代えてまで、相手を憎むなんてのは、おそらく身内を殺された時ぐらいでありましょう。
まっそんな殺伐とした世の中でありますが、先日、ノーベル賞が発表され、京都大学教授山中伸弥氏が見事受賞されました。
この方は、私が三日坊主に終わったジョギングが趣味だそうでありまして、フルマラソンを完走して研究所の寄付金まで募ったそうであります。さすがノーベル賞を獲るような方は、私なんぞと全然違うのであります。
その山中教授(実は私と1歳違いです。)の言葉に・・・
本当に好きなものを見つけるまでは、三日坊主で大いに結構だと思うんです。もちろん1日でやめちゃダメですが。三日坊主は「二日頑張った」というところが大事なんです。
・・・というのがあります。(ウチの女房に聞かせてやりたい!)
こんな心持ちで日常を過ごしていれば、世の中に争いなど無くなるのかもしれません。
よおぉ~し、おシゴト・・・死ぬ気で頑張ろうっと!
不動産部 加藤一史