リフォーム特集⑥
リフォームの基礎知識6回目です毎日jp(毎日新聞)より
予算オーバーしてしまった場合の解決法
リフォームの見積もりをとってみたら、予算よりはるかにオーバーしてしまった!という場合の調整方法についてです。
ローコストの提案をしてもらう
見積もりがオーバーしたので、値段を下げようとして本当はつけたかったものをやめたのに、ほとんど値段が変わらなかったというケースがあります。逆にあとほんの少し小さくするだけで、かなり値段を下げることができるというケースも良くあります。
建築工事には様々な職種が入りますので、一緒にやってしまえば安く済む、後から別にやれば高くつくという場合があったり、使う材料の規定サイズから外れたサイズを希望すると値段が高くなってしまったりと、ちょっとしたことで値段が大きく変わります。
まずは、「これをやると大きな費用がかかる」「これなら費用は安い」「ここなら一緒にやれば費用はそれほどかからない」など、依頼先にコストを抑えるための提案をしてもらうと良いでしょう。
また、広くしたいから増築!と単純に考えてしまうのではなく、収納や間取りのちょっとした工夫で広々使えるようになるということもあります。
当初6畳のダイニングを希望していたが、出窓下と壁面に収納を作ることで、4.5畳でも十分なスペースが取れるようになった例 |
工事の範囲を狭めるか、全体的に値段を落とすかを選ぶ
金額を落とす方法には以下の2点があります。
- 工事範囲を狭める
- 全体的に値段を落とす
メンテナンスのリフォームの場合には工事範囲を狭めるのは難しいのですが、暮らしを新しくしたいというリフォームの場合には、全体的に値段を落として工事を行なうより、こだわりの部分は希望を満たすようしっかり工事し、それ以外はまた改めて行なうという方法のほうが満足度が高い傾向があります。
あまり重要でない部分、例えば納戸などはDIYで頑張ってみるなど、費用を掛ける部分にメリハリをつけるのもよいでしょう。リフォームだからこそ、こだわりの部分にはしっかりこだわり、大きな満足を得るというケースは多いのです。
最初のリフォームの目的を見失わないように
まずは、家族みんなで「優先順位」についてしっかり話し合いましょう。金額のことで頭がいっぱいになり、最初のリフォームの目的が果たせていないということになっては意味がありません。
また先々に必ず必要なリフォームなら、ローンを組むなどの方法も視野に入れてみるのもよいでしょう。
安い材料にしたおかげですぐ傷がついてしまった、収納を作らなかったために部屋は散らかったままということのないよう、金額を下げることによってどうプランが変わるのかをよく検討することが必要です。