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不動産仲介の基本はわかれ

「仲介の基本は分かれ」って、なんのこっちゃ?というところでしょうが、これが基本です。

「分かれ」というのは、手数料のことです。売主側の仲介は、売主から、買主側の仲介は、

買主から仲介手数料をもらいます。

これに対して、売主からも買主からも手数料をもらう事を「両手(または、両手数料)」と言います。

なぜ、「仲介の基本は分かれ」かというと、売主と買主では、利害が反する場面が多いからです。

価格にせよ、権利にせよです。

ですから、買主には、買主側の仲介がつき、売主には売主側の仲介がついて、お互いの

権利を専門知識をもった仲介が、主張しなければならないのです。

これは、非常に重要なことで、購買頻度の低い不動産購入ですから、

「わかりにくい、難しい、不安だ」という買主側のサイドに立った買主側の代理人(仲介業者)が

必要なのです。

アメリカでは、買主側と売主側の両方の仲介をすることが、法的に禁止されています。

例えるならば、弁護士が1人で、被告と原告、両方の弁護をするようなものです。

お互いの権利は守られるでしょうか?

不動産売買においても同じです。1人の仲介人が、利害の反する売主と買主の権利を、

同時に守れるでしょうか?

ここから、「仲介の基本は分かれ」という言葉が来ています。

ベテランの仲介営業マンであれば、誰も知っていることです。

もっと、お客さんにその知識を発信してください、というところでしょうか。

さて、今週末もたくさんチラシが入り、「現地販売会」や「オープンルーム」が、あるでしょう。

でも、どんな物件を現地販売すると思いますか?

両手数料の物件です。売主からも買主からも手数料をもらおうという算段です。

いくら親切な顔であなたを迎えても、最初に自社の手数料ありきです。あなたの利益、メリットは、

二の次、三の次です。

現地販売をする物件は、主に売主業者さんの物件です。

仲介は、売主業者さんに頼み込んで現地販売をします。

そこへ、のこのこと「不動産売買は、難しい、分かりにくい、不安だ」と思っているあなたが

行きます。現地販売している、売主業者側についている仲介業者が、親切な対応をして、

「これは、こういうものです!」と知識の無いあなたに言います。

もちろん、売主側にとって有利なことです。

あなたは、あなたの権利を守ってくれる買主側の仲介を連れずに行きますので、

ちょっと気に入ったそぶりをみせると、売主側の仲介は

「この物件、お話が入りそうなのですが・・・」と、いつもの調子で言ってきます。

言っておきますが、アメリカでは禁止事項です。お互いの権利が守られないからです。

あなたの側の仲介を見つけること、大切なことです。

でも、その多くの情報が、売主業者の物件です。これまた、仲介の自社の利益優先です。

なにせ、両手ですから。

どうして、「出発点は、常に顧客」という姿勢の仲介が少ないのでしょうか?!

まず、最初に「難しそうで分かりにくい」「なんとなく不安」という声に答え、正々堂々と商売を

すれば良いのに!

HPでも、いきなり物件!なんていうと、げんなりします。「買うのか?買わないのか?」と

迫られているようです。

もう、そろそろ、質の高い本物の不動産仲介サービスを各社提供して、レベルの高い競争

をしたほうが顧客のためによいのではないでしょうか?

お客さんというのは、本能的に質の高い情報・知識を提供するところに集まります。

それは、本能的に質の高い情報・知識というのは、チャンスを最大限にし、リスクを最小限にする

というのを知っているからです。

「出発点は常に顧客」、その顧客に何を約束するのか、その約束から各社の全ての商品、

サービスが展開されるはずです。

仲介人(会社)の考え方、言ってることとやってること、人柄をよ~く、確認してください。

特に契約後のフォローも含めて。

物件を選ぶのも仲介人を選ぶのもあなたですから。

今日の誕生花
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「フクシア」
花言葉は「好みのよさ」

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