佐藤冴香選手!
オリンピックが終焉を迎えた頃、領土問題がにわかに再燃して、相変わらず日本の姿勢は弱腰であります。東京都の強気の言動に逆行する日本政府でありますが、最後まで諦めなかったのが、バドミントン女子、佐藤冴香選手であります。
決勝トーナメント1回戦、今まで勝ったことのない選手相手に、第一セット14-10とリードしている、まさにその時であります。ジャンプした脚を捻ってしまい、重傷を負ってしまいます。立ち上がることさえ困難な状態であります。苦痛の表情のまま、コートにうずくまる佐藤選手。応急処置のあと、試合を再開するも、彼女の瞳からは、無念の涙が止まりません。(試合を観ていた私の眼からも涙が止まりません!)
日本体育大学の21歳は、ツイッターを見る限りどこにでも居るおちゃめな女子大生であります。少し彼女のつぶやきをご紹介しますと・・・。
6月27日は・・・
最近夜眠れない(>_<)もう緊張してるのかな?笑
7月3日は・・・
今から夜行バスで壮行会のため宮城に帰りまーすo(^▽^)o久しぶりにみんなに会うから楽しみだなぁ♪(´ε` )
7月21日は・・・
壮行会も終わっていよいよ明日出発します‼4年に一度の舞台で自分らしく最高のパフォーマンスができるように頑張ります(#^.^#)みなさんから沢山の声援をいただきましたo(^▽^)o頑張ってくるので応援よろしくお願いしますp(^_^)q
絵文字を駆使し、喜怒哀楽の表情がバシバシ伝わる、イマドキの文章であります。
そして8月7日・・・
日本に帰ってきました!オリンピックの結果は決勝トーナメント1回戦で左足を負傷し、棄権しました。正直、本当に悔しいです。4年間頑張ってきてやっと掴んだオリンピックへの切符。応援して下さったたくさんの方への感謝の気持ちもこめて、1分1秒でも長くコートに立つことが目標でした。
絵文字など皆無の無念のつぶやきであります。
夢に見た舞台で、まさかの負傷。こんな悲運がありましょうか。それを観戦していた観客たちは、オリンピックという特別な雰囲気の中、車椅子に乗せられる彼女に、惜しみない拍手を送っておりました。涙と一緒に・・・。
夢のオリンピックを目指し・・・しかし、夢破れる者。佐藤選手のように、実力を発揮できないまま、幕を閉じた者。120%のチカラを発揮し、メダルを獲得する者。遠く日本から、眠たい目をこすりながら、ただ傍観する者。
それぞれの2週間ではありましたが、私のように、ただ傍観するしかない者にも、沢山の感動を分けてもらえた貴重な時間でありました。
頑張った日本選手・・・感動をありがとう!みなさんの一生懸命が情けない自分への、活力になったのであります。
不動産部 加藤一史