夏休みが終わって・・・。
ここ最近は朝晩と、少しずつ秋の気配のする涼しさと、虫たちの声が感じられるようになって参りましたが、日中は相変わらずのうだる暑さであります。
何故かニュースでは、子供の監禁やら、親の死体遺棄やらと、同時多発しておりますが、これも暑さのせいでありましょうか?ひと昔前でありましたら、尊属殺人は問答無用の死刑であります。
親をあやめるといいますと、私の中でセンセーショナルな事件が、金属バット殺人事件であります。1980年11月、東大卒の父親に、叱責された予備校生の息子は、その晩、就寝中の両親を金属バットで殴り殺してしまったのであります。
犯人のAと私は同世代でありまして、その頃私は専門学校生でありました。確かに、親を煙たがる多感な時期でありましたし、ディスコ、ツッパリ、暴走族、サーファー等々、今より若者のバイタリティーを受け入れる様々な環境があったような気がするのであります。
そんな中Aには、はけ口がなかったのでありましょうか?我慢の限界を越えてしまったAは、両親を撲殺するのであります。あれから30数年経ちますが、今では草食系男子なるものが現れ、弱いものが、より弱いものに目を向ける、そんな時代になってしまったのであります。
ちなみに、Aは千葉刑務所に服役しておりました。運動の時間に、皆で野球などをするそうですが、Aが金属バットをビュンビュン振り回すので、周りの猛者たちも、さすがに気持ち悪がったそうであります。Aは事件から14年後の1994年に出所しております。
私も年頃の子供たちがおります。ついつい見るに見かねて叱責して
しまうのでありますが、彼らにもう少し腕力が付いたら、私に向かってきたりするのでありましょうか?
つくづく親子のコミュニケーションの難しさを痛感するのであります。
・・・あ~あ、小学生まではカワイかったのになあ?
不動産部 加藤一史