車上荒らし
1週間程前、目の前の駐車場で車上荒らしと遭遇したというお話であります。
少しばかり寝苦しい日でありました。我が家はマンションでありますので、夏は網戸にして窓全開で寝ておりますが、その日は、やや暑く窓を半開にし、いつものように22時ごろ家族全員就寝であります。事が起きましたのは日付が変わった1時ごろでありますが、全員が爆睡なわけでありまして、少々の物音では起きるわけはございません。
ところが・・・わんこという生き物は寝ていても物音は聞こえるらしく、普段全く吠えない我が家のわんこが、「俺もタダ飯は食ってねえぞ」と言わんばかりに、ワンワン、ワンワンと吠えまくるのであります。時々隣人の靴音や、駐車場に入る車などにも吠えたりするのですが、(勿論、夜中にです。)我々が起きて耳を澄ましましても、いつも何も聞こえないのであります。
ところが・・・その日は車のアイドリングの音が鳴りやまず、女房がブチ切れ、(私はそれでも爆睡しておりましたが。)網戸越しに外を見ると、何やらひとりの男が私の車の中を懐中電灯で照らし、物色中なのであります。もうひとりは逃げる用意なのか?エンジンをかけたまま運転席で周囲の様子を伺っておりました。
それを目撃してしまった顔面蒼白の女房は、当然、私をたたき起こし、訳のわからない私は、何事か?とあたふたとするのでありました。「ウチの車を変なやつらが見てる」・・・そう言われましても、なにが起こっているのかイマイチ呑み込めないのでありました。
「早く、起きて」女房の悲痛な叫びに飛び起き、駐車場を確認するやいなや、110番に電話したのであります。気持ちがあせって住所だけ告げると、「早く、早く」と受話器に向かって小声で叫んでおりました。
電話を切り、そいつらを捕まえに行こうと思いましたが、私が電話中に、こちらの物音に気付いたらしく、何も盗らず逃げて行ってしまったのであります。私は駐車場まで行って様子を伺いましたが、5分程してパトカーが数台来ましたので、犯人の特徴を伝え、部屋に戻り、明け方までバット片手に駐車場を見張っていたのであります。
翌日、「貴重品は車内に置かないように!」自治会長さんに住民に告知するよう伝え、私自身もかばんなど車内に置かないように気をつけているのであります。皆様も、いつ被害に遭うか分かりません。かばん等を車内に置きっぱなしにしないようにしましょう!
正直、結構・・・怖かったです。
不動産部 加藤一史